結婚式について調べたとき、「サムシングフォー」という言葉に出会ったことはありませんか?
サムシングフォーとは、4つの言葉にちなんだアイテムを花嫁が身につけるというもので、欧米では200年も続く結婚式の伝統的な習慣です。
近年は、カップルの幸せを願って行われる習慣ということで、日本のウェディングでも急激に人気が高まっています。
サムシングフォーって、なに?
サムシングフォーとは、英語で「4つの何か」という意味です。その4つとは、
① Something old(サムシング・オールド)
② Something new(サムシング・ニュー)
③ Something borrowed(サムシング・ボロード)
④ Something blue(サムシング・ブルー)
この4つのアイテムを結婚式で身につけると、花嫁が幸せになると言われており、イギリス皇室のロイヤルウェディングでも取り入れられています。
各々の意味やどんなアイテムがあるのか、具体的な例を挙げつつご紹介していきます。
1.Something oldサムシング・オールド
サムシング・オールドは、「何か古いもの」という意味。つまり花嫁の家族や祖先をあらわすアイテムを選びます。
母親や祖母が結婚式で身につけたものや、代々受け継がれているものがサムシング・オールドとして代表的です。
例えば、指輪、リングピロー、ジュエリー、ネックレス、イヤリングなどです。また、母親や祖母がかつて着たドレスや着物をリメイクして、ウェディングドレスや小物にするのも昨今人気です。また、母親や祖母の婚約指輪をリフォームして結婚指輪にするのも素敵ですね。
2.Something newサムシング・ニュー
サムシング・ニューは、「何か新しいもの」という意味です。結婚生活の新しい門出を祝う、希望の象徴となるものを選びます。
こちらは新調したものであれば何でもOK。結婚式ではドレスや小物をレンタルすることが多いですが、新しいものをなにかひとつ取り入れてみましょう。
例えば、ウェディングドレスの下に着る下着、ストッキング、ベール、グローブ、シューズなどはいかがでしょうか?
比較的購入しやすい価格で、かつ式の間ずっと身につけていられるものがおすすめです。
イヤリングなどのアクセサリー、ハンカチ、化粧品も結婚式の後に使えるので人気があります。
3.Something borrowedサムシング・ボロード
サムシング・ボロードとは、「何か借りたもの」という意味です。すでに結婚して幸せに暮らしている友人知人や家族から、何かひとつアイテムを借りることで、先輩カップルの幸福にあやかるのです。
例えば、友人知人や家族が結婚式で使ったアイテム(ベール、グローブ、アクセサリーなど)です。また、参列している友人たちからその場ですぐ借りられるもの(ハンカチなど)を募ることで、借りるまでの流れを演出の一部とすることもあります。
4.Something blueサムシング・ブルー
サムシング・ブルーは、「何か青いもの」という意味です。聖母マリアを象徴する色が青色であることから、花嫁の純潔や貞節を表します。
サムシング・ブルーは、目立たないように身につけることが基本です。欧米圏では、ドレスの下のガーターベルトに青いリボンを結ぶのが一般的ですが、
日本では指輪、イヤリング、ネックレスなどのジュエリーに、さり気なく青を取り入れるのが人気です。
また、ハンカチに青い刺繍を施したり、ネイルの青のラインストーンを取り入れたデザインを選ぶ方法もおすすめです。
「サムシング・フォー」のジンクスで幸せを呼ぶ
サムシング・フォーは気軽に取り入れやすいジンクスのひとつでもあります。
また、家族や友達にアイテムの相談をすることで、より仲を深めるきっかけになります。またアイテムを提供した側にとっても、思い出深い結婚式となることでしょう。
長く続くサムシング・フォーの習慣の根幹には、周りの人との絆を深めるという意味があるのかもしれません。